懸命にトップを追う藤森(右)=17日トリノ冬季五輪から新種目として採用されたのがスピードスケートの団体追い抜き、スノーボードのスノーボードクロス、バイアスロンの一斉スタート方式。いずれも見ていて分かりやすく、テレビ放映向きで、従来にないエキサイティングな魅力を吹き込んだ。事前の注目を上回る盛り上がりで成功したと言える。

スケートの団体追い抜きは1チーム3人が先頭を入れ替わりながら滑り、タイムを競った。個々の力で劣るチームでも連係や作戦、駆け引きを駆使すれば実力以上の結果を出すことがある。チーム対抗を、トーナメントの勝ち抜き戦で行った点も応援の熱をあおった。

日本女子は4位。ある選手の「何があるか分からない。難しい」という声は、見る側にとっては面白さに変わる。男子は結束力の地元イタリアが優勝。会場は割れんばかりの歓声だった。

ジャンプ台など、さまざまな障害をクリアしながら滑るスノーボードクロス。決勝トーナメントは4人1組で争われた。息をつかせぬスリリングな展開に観衆は大興奮。女子の藤森由香(ふじもり・ゆか)(JWSC)が7位と健闘。女子決勝では、先頭の選手がゴール前のジャンプで転び、目前の金メダルを逃す場面も。国際スキー連盟関係者は「予想以上の盛況ぶり」と、ほくほく顔だった。

射撃と距離を組み合わせたバイアスロンの個人種目はこれまで、一定の間隔を空けて順々に競技を開始していた。これを一斉にスタートさせることにより、誰と誰が優勝争いをしているのか一目で分かるようになった。

バイアスロンは日本ではなじみが薄いが、欧州では人気競技。次回のバンクーバー五輪ではさらに種目が増える可能性もあるという。
(共同通信)