帰国した成田童夢は、電話をかけながら写真を求めるファンに向かってVサインスノーボード男子ハーフパイプ代表の成田童夢(20=キスマーク)が、来季から主要出場レースを大幅に変更する。 16日に千葉・成田空港に帰国し、今までのW杯と国内戦重視の日程から、トリノ五輪金メダリストのショーン・ホワイト(米国)らが出場する北米GPシリーズや、賞金レース重視に移行したい考えを明らかにした。

五輪で“井の中の蛙(かわず)”だったことを痛感させられた成田は、早くも4年後を見据えたプランを描いていた。「今行っても、またボコボコにされるだけ。1年間鍛えて、来年からはもっと世界に出て行く。賞金レースに挑戦していきたいです」。W杯では優勝し、総合でも3位など上位に食い込んできた。しかし、五輪の勝ち組は、北米GPシリーズや、Xゲームなどの賞金レースを主戦場とするホワイトらプロ選手だった。成田は、エアで転倒し予選落ちしたが、ノーミスでもメダルには届かないほどの実力差を見せつけられた。

賞金レース出場となれば、W杯参戦時のような強化費などもない。資金面でいばらの道が待つ。それでもトップ選手と戦うことがレベルアップの近道と考えた。「4年後はあっという間。精神面から技術まですべてが足りない。五輪にはひと味違った選手たちがいたけど、次の五輪では自分もそちらに属していたい」。

大勢の報道陣に囲まれると、開口一番「応援ありがとうございました。そしてすみませんでした」と頭を90度傾けた。謙虚さは表向きの態度だけではない。現状の未熟さを素直に受け止めて、再出発を図る。
(ニッカンスポーツ)