トリノから帰国したスノーボード・ハーフパイプ日本代表の成田童夢選手=16日午後、成田空港スノーボード・ハーフパイプ日本代表の成田童夢(20)=キスマーク=、今井メロ(18)=ロシニョール・ディナスターク=ら男女8人が16日、トリノから帰国。会見で、予想外の大惨敗ぶりに「すみませんでした」と成田は“ざんげ”した。また13日の試合で転倒、腰を痛めた今井は、3月末に予定されている全日本選手権を欠場し、治療に専念することを明らかにした。

痛めた腰をかばうように、今井はふらふらと力弱い足取りで成田空港へ降り立った。期待されたメダルはゼロ。しかも成田、今井の兄妹は、予選でともに転倒。決勝へも進めず「応援ありがとうございました。そしてすみませんでした」兄は、期待を裏切ってしまったファンへ頭を下げた。

国内では、スピードスケートなどに並んで、メダル量産が予想されていた。特に妹・メロはワールドカップでも何度も表彰台へ上がり、メダル最有力に挙げられていた。しかし男子は4人全員が予選敗退。女子も山岡聡子(31)=アネックス=ら3人が決勝へ進んだが、中島志保(27)=ヨネックス=の9位が最高。予想以上に世界トップのレベルは高く、成田は「五輪に出る選手はひと味違っていた」と実力の差を痛感させられた大会だった。

想像以上のプレッシャーと緊張につぶされた。「五輪という初の舞台に躊躇(ちゅうちょ)してしまった。メロにはもう少し頑張ってほしかったけど、僕よりもっと緊張したと思います」と成田。今井も「(技を)失敗して、けがをしてしまって残念」全く自分の力を出し切ることができなかった悔しさを口にした。

予選2回目でエアを成功させた後、着地でバランスを崩して転倒。そのままトリノ市内の病院へ運ばれ「腰椎ねんざ」と診断された今井は、「(医師から)少し休養が必要といわれた。いまはけがを治すことです」と無念の表情。

関係者によれば、3月18日に北海道で行われるワールドカップ(W杯)富良野大会での復帰も浮上するが、本人は休養を優先させたい意向だ。

しかし「周りばかり気にすると前に進めない。4年後に(兄と)2人でいい結果を出したい」とすでに気持ちを切り替えている。成田も「これからも侍精神をもって、次こそ初のメダリストになります」とメダル宣言。4年後のバンクーバー五輪は、成田は24歳、今井は22歳とまだまだこれから。4年後は必ず、日本へ大きな“お土産”をもち帰るつもりだ。
(スポーツ報知)