男子クロスの決勝トーナメント1回戦で準々決勝進出を決めた千村格(中央)=バルドネッキア目標だったという「ベスト8以上、良ければメダル」に届かなかったとはいえ、千村は「決勝トーナメントに残ったことでよしとしようと思う」と納得顔で初の五輪を終えた。

ウエーブやバンク、キッカー(ジャンプ台)などの人工障害物をクリアしながらゴールを目指す新種目のスノーボードクロス。1人でタイムを狙う予選に比べ、千村は「(4人で競う)決勝トーナメントの方が自分の持ち味が出る。(予選の)2秒ぐらいの差は、レースでひっくり返せる」と自信を持って臨んだ。

決勝トーナメント1回戦では、巧みなライン取りで2、3番手争いを制し、準々決勝に進出。ゴールするとガッツポーズ。スタンドに手を振って声援に応えた。準々決勝は競り合いの中で転倒し、万事休したが、16位の結果に「うれしかった」とさわやかに笑った。

30歳のプロボーダー。高校2年からスノーボードを始め、現在専念しているクロス歴は約6年。今季のワールドカップ(W杯)では結果が出ていないが、一発勝負の五輪で見せ場をつくって16位。「五輪は楽しいなと思った」と初舞台を堪能した。
(時事通信)