SB女子ハーフパイプ、大技に挑む今井だが直後に負傷=バルドネッキア勝負を懸けた予選2回目。最初のエアで屈身から伸身へと変化しながら縦に1回転、横に2回転するオリジナル技の「メロウセブン」を繰り出した直後だった。バランスを崩すと、あおむけに倒れこみ、そのまま動けない。今井の五輪はあっけなく幕を閉じた。

さまざまなことを乗り越え、たどり着いた舞台だった。昨年7月、用具メーカーとのトラブルなどから、監督を務めた父親が五輪内定辞退を表明。その父の独断的なやり方に反発を覚え、実母の下に身を寄せた。姓も「成田」から実母の姓である「今井」に変え、再スタートを切った。

バルドネッキアは、昨年2月のワールドカップで初めて表彰台(2位)に立った思い出の地。「去年の結果で手応えをつかんでいる」。相性のいい場所で、自信を持って臨んだはずだった。

前日、男子ハーフパイプで予選落ちした兄の成田童夢から「思い切り行け。周りに流されるな」とアドバイスを受けた。だが、予選1、2回目とも転倒するというまさかの結果。持っている力を発揮することなく、五輪を去った。
(バルドネッキア時事)