アルペンコース(左奥)を見渡す観客席に化粧幕を掲げる作業員ら。あざやかな赤が雪面に映え、五輪への期待が高まる=イタリア・セストリエールで6日、岩下幸一郎写す(毎日新聞)開幕が間近に迫り、準備の遅れが懸念されていたトリノ冬季五輪の各スキー会場でも設営が最後の追い込みに入った。

日本人50年ぶりのメダルの期待がかかるアルペンスキーの回転や大回転の会場、セストリエールでは組み上がった観客席に化粧用の垂れ幕をクレーンでぶら下げ、仕上げに余念がない。

バルドネッキアのスノーボード会場はコースがほぼ完成した。ハーフパイプコースでは作業車が斜面の微調整中だった。同会場でコース作りが始まったのは1月9日。スノーマシン4台と作業員50人がフル稼働し、28日にほぼ完成した。

同会場の最大の懸念は雪が降ること。コースはすべて人工雪で作られているため、本物の雪が降るとコースの形が変わってしまう。「雪が降らないことを、コース設計者ともども祈っています」と会場メディア担当のアンドレアス・アルゲロポウロスさん。「冬のスポーツが好きで」運営に参加したという南国ギリシャ出身の青年は、祈るまなざしで天を見上げた。
(毎日新聞)