トリノ五輪でメダル量産が期待されるスノーボード男女ハーフパイプ(HP)代表8人が7日、本番会場のバルドネッキアで初練習を行った。男子のエース、成田童夢(20)=キスマーク=は、金メダルの最有力候補、ショーン・ホワイト(米国)に対抗するため、自身初の試みとなる3回転の連続技を含む7つの技に挑む秘策を明らかにした。

眠っていた童夢のハートに火がついた。初めて生で見たホワイトのエアに、ライバル心をむき出しにした。「5、6発でいいと思っていたけど、最低でも7発は入れなきゃ」。フィニッシュエリア付近で、童夢は何度も米国のスターに熱視線を送り続けた。

前回大会、男女でアベックVを飾った米国の各選手はW杯にほとんど出ず、国内の賞金大会、10ゲームなどに出場してきた。史上初めて夏と冬の同大会でメダルを獲得したホワイトはこの日、7つの技に挑戦。金メダル最有力候補の高いエアは群を抜いていた。

童夢は午前の練習で、自身初の3回転の連続技を成功させた。「パイプは軟らかいけど、ぼくが硬い。気合が入り過ぎてガチガチ。でも初日に駄目な方が、結果はいいんです」。パックのご飯とみそ汁をスタミナ源に、12日の本番まで突っ走る。

プレ大会として行われたこのコースでは昨季3位に食い込み、メロと兄妹で表彰台に上がっている。「行きますよ。日本のラッキーボーイ!」。W杯よりも約20メートル長い縁起のいいコースに、童夢が七色の技を描く。
(デイリースポーツ)