◇低・家族連れでにぎわう/高・雪害報道に客敬遠?−−標高
記録的な積雪が続く今冬、県内各地で、にぎわうスキー場と客足が伸びないスキー場の二極化が進んでいる。12月に積雪不足で泣かされた昨冬に比べ、雪はふんだんにあるはずなのに、明暗が分かれてしまう背景とは――。

標高600〜700メートルにある天童市田麦町の天童高原スキー場は、客足が伸びてホクホク顔だ。12月だけで昨年比約9倍の4670人で、1月も前年を上回る約2万4000人だった。運営する天童牧野公社の柴田孝一事務局長補佐は「山形駅からも車で約1時間と交通の便がいい。家族連れやスキー教室で訪れる小中学生などの利用者が多い」と話す。

一方、最高標高約1700メートルにある山形市の蔵王温泉スキー場では、1月のスキー客の数は前年を数%下回る見込みだ。客層の約2割を占める首都圏からキャンセルを申し出る連絡も相次いでいるという。蔵王索道協会の岩田仁男事務局長は、「豪雪や雪害事故の報道が多く流れ、スキー客にためらいが生まれた」と“心理的原因”を指摘する。

標高が最高約1800メートルの米沢市の天元台高原を運営する「西吾妻ロープウェイ」の担当者も「低い標高の地域にも雪が早く降ったため、ふもとのスキー場が潤ったようだ」とみる。本来は12月の初すべりで訪れる人が多いという同スキー場では、今冬の人出が昨シーズンよりも約2割減の6672人だった。

手軽にスキーが楽しめる標高の低いスキー場に比べ、高いスキー場は、やや客が敬遠した模様だ。山形地方気象台によると、2月以降の降雪は平年並みの見込み。スキー場関係者の悲喜こもごもはしばらく続きそうだ。
(毎日新聞)