トリノ五輪スノーボード・ハーフパイプ(HP)代表男女8選手が3日、直前合宿地の米コロラド州ブレッケンブリッジから帰国した。男子の成田童夢(20)=キスマーク=と今井メロ(18)=ロシニョール・ディナスターク=が兄妹同時メダルを目指し、4日にトリノに向けて出発する。

兄妹同時メダル獲得へ、2人の心をひとつにする。出陣の準備は整った。童夢、メロの兄妹がほかの五輪代表とともに、一時帰国。23日からスノーボードの本場、米ブレッケンブリッジで行った10日間の合宿で手応えをつかんできた。

「ここまできたら技術よりも体が大事。全身が筋肉痛だけど、いい調整ができた。メダルどうこうよりも、お客さんが楽しんでくれるような滑りをしたい」

雪焼けした兄の童夢の顔には、たくましさも漂った。五輪では、ワールドカップ(W杯)に参加してこない米国勢が強敵となって立ちはだかるが、昨年12月のW杯第5戦で優勝した自信は揺るがない。

妹・メロは緊張感を漂わせながら、「みんなと違って、マイペースで練習してきた。不安と期待が半々。とにかく自分を信じることです」と、自らを鼓舞。標高約2400メートルの高地での練習で高山病に苦しみ、一時は病院で酸素吸入したほどだった。だが、合宿後半の5日間は元気に練習に復帰。昨季W杯総合優勝の意地で表彰台を目指す。昨年、指導法をめぐって所属クラブの監督だった父からそろって独り立ちした兄妹。名字が変わっても、最後に信じるのは2人の絆。4日、決戦の地へ旅立つ。
(サンケイスポーツ)