記録的な豪雪となっている県北部は15日、前線通過の影響で気温が上昇。みなかみ町幸知では陸上自衛隊第12旅団(山口淨秀旅団長)が除雪作業を実施した。また、沼田市白沢町など2カ所で雪崩が発生したほか、JR上越線も一部運休。雪で転倒するなどして2人が軽傷を負うなど、大雪の影響が続いた。【松本時夫、花野井誠、木下訓明】

みなかみ町立幸知小(堪山優子校長、児童41人)では、県から災害派遣要請を受けた陸自第12旅団50人が旧校舎屋根を除雪した。雪害による県の災害派遣要請は初めて。

旧校舎の屋根の上には約2メートルの雪が積もり、県道側に大きくせり出して落下の危険がある場所も。防寒靴を履いた自衛隊員は、転落防止のロープを体に取り付け、シャベルやスノーダンプで雪を落とした。

作業を見守っていた堪山校長は「児童の安全確保が第一。心配でしたが大助かりです」とほっとした表情。隊員の一人は「雪は硬くて重かった。思ったより大変でした」と汗をかいていた。

除雪作業は同日午後4時ごろ終了、同旅団は撤収した。

また、県消防防災課などによると、8日から町営宿泊施設に自主避難していた1人暮らしの女性(87)は、自宅の除雪作業が終わり、7日ぶりに帰宅。沼田市、みなかみ町のスキー場などで新たに2人が軽傷を負い、雪によるけが人は計22人(同課まとめ)となった。

◇川場村と沼田の2カ所で雪崩−−けが人なし
川場村と沼田市の2カ所で15日、雪崩が発生し、道路が通行止めになった。いずれも山間で、巻き込まれた車やけが人はなかった。通行止めで孤立する地域はない。

沼田署によると、川場村川場湯原の県道で午後2時40分ごろ、斜面の雪(高さ約2メートル)が約20メートルにわたり崩れていると通報があった。除雪作業のため一時通行止めとなり、約2時間半後に解除された。また沼田市白沢町の市道でも午後3時40分ごろ、約10メートルにわたって雪崩(高さ約1メートル)が発生、通行止めとなった。
(毎日新聞)