表彰台で笑顔を見せる村上大(中央)。左は2位の村上史、右は3位の工藤<スノーボード・FISキスマーク杯真駒内大会>◇15日◇札幌・真駒内スキー場◇男女ハーフパイプ

男子で、村上大輔(22=クルーズ)史行(20=同)が、5年ぶりの兄弟ワンツーフィニッシュを決めた。トリノ五輪代表で、決勝1回目トップに立った弟史行を、前回ソルトレークシティー五輪代表の兄大輔(22=クルーズ)が、2回目で逆転。五輪代表の先輩として意地を見せた。

力強い握手が兄弟のきずなの深さを示していた。表彰台の頂上で、大輔は隣の史行の右手を強くたたき、握った。「弟にW杯で負けて、すごく悔しくてつらくて。次は絶対に上にいってやると思っていた」と笑顔を見せた。史行は「(兄は)良い滑りをしたので2位も仕方ない」と、この日は兄の執念に脱帽した。

トリノ五輪代表争いでは、2人で最後の1枠を争った。9日にオーストリア・クライシュベルクで行われたW杯第6戦後に史行が「4枠目」の代表に決定。同じ遠征先で、大輔は悔しさを抑え「おめでとう」と祝福した。ただショックがないはずはなかった。帯同していた父隆一さん(49)が気遣い、街に連れ出したが声もかけられない状態だったという。隆一さんは「やっぱり兄が1位、弟が2位の優勝は良い。弟も納得するしね」と喜んだ。

2人での1、2位はアマチュアで出場した5年前の国内プロ大会以来だ。その大会で資格を取得し、2人ともプロへ転向。前回は同じ道をともに歩む転機となった「ワンツー」だった。今回、目の前の目標は違うが、きずなは変わらない。大輔は「自分の力を出せれば勝てると思う」と弟を激励。史行も「出るからには金メダルをとりたい」と、兄と争って獲得したトリノへの抱負を話した。
(日刊スポーツ)