技や、お笑いのことが書かれたネタ帳を手にする成田童夢=成田空港トリノ五輪スノーボードハーフパイプ(HP)代表で、今季のW杯第5戦ウィスラー大会(カナダ)で優勝した男子のエース、成田童夢(20)=キスマーク=が11日、第6戦クライシュベルク大会が行われたオーストリアから帰国した。童夢は今年、年末恒例の漫才の一大イベント、M―1グランプリに挑戦するプランを披露。トリノの金メダル候補は、お笑いでも金メダルを狙いにいく。

エッ、スノーボーダーが漫才!?一見、ミスマッチな組み合わせだが、童夢は着々と計画を練っていた。「(予選が始まる)9月ならW杯もないですからね。出場料は2000円。五輪が終わってからだし、どうでしょう?」。真剣なまなざしに、横にいたマネジメント関係者も思わず苦笑いするほどだった。

スノボの伝道師がもくろんでいるのはM―1グランプリ出場。大阪生まれで無類のお笑い好きの童夢にはあこがれのイベントだ。今回の遠征にも、M―1グランプリの名場面を集めたD5Dを4本持参したほどで、五輪にも持っていくつもりだ。

ズボンのポケットにもネタ帳が収められている。本職のスノボの技術を書き留めたページの合間には「A=ボケ」、「B=突っ込み」と分け、ネタが書き込まれたページもある。その一つ「いらっしゃいませ〜」で始まるネタのオチは果たして…。この先は本番での秘密だ。

「コンセプトは一緒だと思っている。向こうは人を笑わせ、ぼくは演技で感動させる。どちらも人を楽しませるものだから」

肝も据わっている。昨年11月、約300人の関係者が集まった全日本スキー連盟の会見では、伊藤義郎会長以下、大勢の幹部らが見守る厳粛な雰囲気の中、大声を張り上げてあいさつした。自らが書いたDVD付きの指導教本も発売するなど、プロボーダーながら多彩な才能の持ち主でもある。

注目の相方候補だが「メロ?ウーン…」。妹・今井メロとの漫才なら、ウケること間違いなしだが…。その前にまず、トリノで兄妹での表彰台に挑戦する。その後に狙うのはもちろん、お笑いの金メダルだ。
(デイリースポーツ)