ハーフパイプで3位に入り、観客の声援に応える中島志保=立石紀和撮影【クライシュベルク(オーストリア)=萱津節】スノーボードのワールドカップ(W杯)男女ハーフパイプ(HP)第6戦が9日、クライシュベルクで行われ、女子でトリノ五輪代表に内定している中島志保(ヨネックス)が38・2点で3位に入った。

日本女子は4戦連続で表彰台。

水木奈歩(ムラサキク)が5位、五輪内定組の山岡聡子(アネックスク)は6位。

男子は五輪代表残り1枠を争う石原崇祐(山梨県庁)が7位で村上史行(クルーズ)が12位だったが、先月のW杯2位の実績などが評価され、村上が内定する見通し。

成田童夢(キスマーク)と伏見知何子(UPスポーツ)の五輪代表組に2大会連続五輪出場を目指した村上大輔(クルーズ)ら男女4人ずつが予選落ちした。

男子の国母和宏(北海道・登別大谷高)、女子の今井メロ(ロシニョール・ディナスターク)は出場しなかった。

優勝は女子がマヌエラララ・ペスコ(スイス)、男子がヤンネ・コルピ(フィンランド)でともに今季初制覇。

◇価値ある3位に「満足しています」…中島
女子の中島が今季、2度目の表彰台に上った。ドリアン・ビダル(フランス)、ペスコという今季総合1、2位の選手が顔を出した今大会。さらにジャッジはトリノと同じメンバーで、言わば五輪前しょう戦だった。それだけに価値ある3位。「満足しています」と喜んだ。

決勝の1回目は、ミスのない滑りで38.2点を出して、3位につけた。さらに上を目指した2回目は、横2回転の「720」の着地の際に失速し、エアの高さも失い、得点を伸ばせなかった。それでもこれまで取り入れなかった技を実践するなど、「また一つ進歩した」と収穫を口にした。

カナダ・ウィスラーで昨年12月に行われた第4戦の初優勝。五輪代表に選ばれた27歳は「表彰台に乗らないといけないし、自信にもなっている」と話す。

この日のライバルたちの演技については「すべて同じ高さで飛んでいる」と冷静に分析する。五輪開幕まであと1カ月。演技構成を変える考えはなく、「すべての技に、高さを出さないといけない」。着地のズレを修正し、滑りの速度を保てるか。本番での表彰台に向け、課題を見据えていた。

○…スキー競技最後の五輪代表に村上史が選ばれる見通しになった。
第5戦で40点台で2位に入り、代表争い一歩リードで迎えたこの日。予選は1組目でギリギリの6位で通過した。決勝は2回とも横2回転半する最後の「900」で転倒し、決勝進出者中最下位で「ちょっと悔しいです」。五輪については「代表になるかどうかは分からないが、メダルが目標」と話していた。

一方、同じ組で44.2点をたたき出して予選トップ通過の石原。夜間に行われた決勝は「雪面が硬くて、ボードが走らなかった」と、予選のような高いエアは見られず37.1点で7位に終わった。この日の勝負には勝ったものの、決勝での40点台と表彰台に届かず、「代表は無理だと思っています」とがっかりしていた。