降りやむ気配のない雪。この冬5度目となる寒波の到来により、7日の日本列島は終日、日本海側を中心に大雪となった。

「想定外」の積雪に、雪崩を警戒して営業中止を決めるスキー場があるほか、温泉場も交通機関の乱れなどで観光客が減少するなど、降雪地域ならではの観光にも影響が出始めている。大雪は8日も予想され、観光施設からは「もうやんでほしい」と悲鳴が上がった。

今月4日から雪崩の危険があるため全面休業が続く、群馬県みなかみ町の谷川岳天神平スキー場。運営会社「谷川岳ロープウェー」によると、例年は3メートル程度の積雪量は5メートルを超えたという。3連休の初日となる7日は、多くて約1000人の客を見込んでいた。8日から営業を再開する予定だが、それも天候次第で、同社では「いつまで降るのか……」と途方に暮れる。

また、石川県白山市の市営白山中宮(ちゅうぐう)温泉スキー場は8日朝から、雪崩を警戒してリフト7本のうち4本の運転を中止する。同スキー場は3連休に備え、6日を臨時休業して除雪作業をしたばかり。それでも降り続く雪に作業が追い付かなかった。管理事務所の男性職員は「リフトの運転中止で、人気のある競技用コースも使えない。連休で多くの人出を見込んでいたのに、残念」と話す。

新潟県湯沢町の湯沢高原スキー場でも4日から、3か所あるゲレンデのうち2か所で閉鎖が続く。一部のリフト乗り場は雪に埋もれ、利用客は例年より3〜4割も少ないという。

同様に、雪で温泉宿の営業にも影響が出ている。

「日本三大薬湯」の一つとして知られる同県十日町市の松之山温泉。雪のため同温泉と首都圏をつなぐJR上越線が3日から一部区間で不通となっている。

旅館「ひなの宿 千歳」では当初、3連休はほぼ満室だったが、「交通手段は大丈夫か」と問い合わせが相次ぎ、キャンセルが数件出た。旅館では電車が通る駅までバスを出し、客の送迎を確保するのに必死だ。

秋田県から岩手県にまたがる八幡平温泉郷でも、大館能代空港の着便の欠航やJR羽越線の脱線事故が影響し、県外客のキャンセルが出た。気になるのは、今後の宿泊客の予約も少ないこと。十和田八幡平観光物産協会は、雪上を歩く「スノートレッキング」を2月の目玉企画にしたが、予約は伸びていない。同協会の担当者は「雪深いとのイメージが敬遠されたのか」と困惑している。
(読売新聞)