【ロンドン=蔭山実】アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで灼熱(しゃくねつ)の砂漠の中に英企業が設計した巨大な室内スキー場がオープンし、話題を呼んでいる。主に外国人向けの観光スポットとはいえ、見慣れぬ冬の光景にアラブ人も興味津々。ただ、人工雪の製造や室温の維持に莫大(ばくだい)な電力を消費しており、産油国とはいえ、資源の無駄遣いとの指摘もある。

室内スキー場は砂漠の中のモール街にある「ドバイ・スキー」で、二日にオープンした。

高さは地上二十五階建てに相当し、サッカー場三つ分の広さ(約二万二千五百平方メートル)に約六千トンの人工雪を七十センチほど積もらせてゲレンデをつくり、この季節でも気温が四〇度を超えるドバイで室温を零下一・四度前後に保っている。

難易度や長さ(最長四百メートル)に応じた五つの滑降コースのほかにスノーボードやボブスレーができるゾーンやスキー教室も完備。千五百人まで入場可能で、入場料は三十五ドル(約四千二百円)。ウエアや道具を無料で借りられる。

世界の室内スキー場としてはドイツとオランダに次ぐ三番目の規模。ただ、欧米の環境団体からは「明らかに資源の無駄遣いで、目先にとらわれた投資だ。原油の低価格時代が終わったいま、これだけの電力をどこまで維持できるのか」と環境への悪影響を懸念する声も出ている。
(産経新聞)