◇室堂―弥陀ケ原
多くの行楽客でにぎわった立山黒部アルペンルートも、今月いっぱいで閉鎖され、来年4月半ばまで冬の「眠り」につく。立山駅から美女平までのケーブルカーは、補修のため既に運行を停止。立山駅から室堂平まで約70分、高原バスで一気に上がる。美女平を過ぎたあたりから積雪が見られるようになり、さまざまな高原植物も白い“帽子”をかぶって、弥陀ケ原では一面の銀世界。ホテルの屋根からは長いツララも垂れ下がる。

室堂平は積雪1メートルを超し、日中でもマイナス気温。この冬一番の冷え込みは、マイナス12度だった。一般行楽客の姿はほとんどなく、大半がスキーやスノーボードを楽しむ人たち。ターミナル内は閑散としていて、うどん店や一部自販機も既に営業をやめている。

天候の移り変わりが激しく、すぐに吹雪となって視界がさえぎられることがあり、スキーヤーたちは、グループを組んで慎重な滑りを楽しむ。それでも23日には雪崩事故で1人が犠牲になった。県警山岳警備隊は「この時期は、新雪がどんどん積もり、斜面のどこで雪崩が起こっても不思議ではない。雪質や新雪の具合などを見ながら一層の注意を」と警告している。

一方、立山連峰のふもと、称名滝も岩場に雪が積もって、そのスケールと美しさを引き立てている。観光客らは、凍ったりシャーベット状になった遊歩道を、おそるおそる歩きながら展望台へ向かっていた。
(毎日新聞)