◇10年間のシミュレーション
村営おんたけスキー場の長期債務約19億円が原因でに陥っている王滝村は11日、今後10年間の「財政シミュレーション」を立案し、村議会全員協議会に提示した。人件費の総額25%削減や職員数半減など歳出抑制を図っても、2010年度にはいったん財政再建団体に転落するものの、15年度には実質収支額が黒字に転じ、財政再建団体から脱却できる見通しとなっている。

シミュレーションでは歳出面について、06年度から14年度まで人件費の総額25%を毎年削減。職員数は自然退職に加えて毎年2人ずつ減らし、現在の53人を15年度に25人とする。また、村独自の補助金は原則すべてゼロベースとした。歳入面では、村有財産処分などにより1億3900万円の収入を図ることなどを盛り込んだ。

村が今年9月にまとめたシミュレーションでは、07年度に累積赤字が2億1000万円に達し、実質収支額が財政規模の20%を超えるため財政再建団体に転落。その後も黒字になる見通しはなかった。人件費削減を中心とした今回のシミュレーションでも、10年度には財政再建団体になるが、15年度までにスキー場の債務の大半が解消できるため、脱却できるという。

小林正美村長は「議会の意見を踏まえて修正していきたい。非常に厳しい状況だが、村再生に向けて精いっぱい取り組んでいきたい」と説明。議員からは「もっと収入増となる目標はないのか」「職員数や人件費を削減しすぎではないか」という意見が出た。稗田薫議長は「人件費の削減率など議論すべき点はあると思うが、財政的な見通しができたことは良かった」と話し、一定の理解を示した。
(毎日新聞)