経営難に陥っている富士見町のスキー場「富士見パノラマリゾート」を運営する町開発公社は三十一日、通常総会を同リゾートで開き、二〇〇四年度決算が承認された。同リゾートの売上高は約七億七千三百万円で前年度比3・0%増。

ピークの一九九五年度から初めて前年度比増に転じた。しかし、施設の賃借料などにより当期損益は約九千六百万円の赤字。墓地販売などを含めた公社全体の当期損益も約六千四百万円の赤字だった。


売上高が9年ぶりに増加に転じたスキー場「富士見パノラマリゾート」=富士見町

同リゾートの年間利用者数は前年度比6・6%増の約十九万二千人。利用者数と売上高は、夏季(五万二千人、一億五千八百万円)、冬季(十四万人、六億千四百万円)ともに前年度を上回った。

同公社は「夏のマウンテンバイク大会や、ボランティアがスキー技術をアドバイスする『スノーモブ』サービスが浸透してきた」とみている。

同公社はスキー客の減少などで計約五十一億円の累積赤字と借入金を抱え経営難に陥った。町は〇二、〇三年度の二年間でゴンドラリフトやレストハウスなどの資産を二十八億八千万円で買い取り、運営は引き続き公社が担う「上下分離方式」を採用。公社は〇四年度、町に売却した資産の賃借料として二億二千万円を支払った。公社の負債は昨年度末で約二十一億五千万円。

町は昨年度末、同公社からの賃貸料のうち二億円余を金融機関への返済に充て、十六年間にわたるスキー場の再建計画をスタートさせた。