スノーボード・ハーフパイプの成田兄妹が来年2月のトリノ五輪に向けて再出発する。


写真=成田童夢(左)は三浦豪太氏のトレーニング指導を受けて筋力アップ

五輪代表に内定している妹夢露(17)と代表候補の兄童夢(19)がニュージーランドで行われている代表合宿に9月上旬から合流することが30日、分かった。

メダル候補の2人は父隆史氏から独立し、内定取り消しも懸念された用具契約のめども立った。

夢露はこの日、ニュージーランドへ出発し、童夢も元五輪モーグル代表の三浦豪太氏の指導を受けてきたトレーニングを終了した。

五輪ダブル出場を願う成田兄妹が、再出発のスタートラインにこぎつけた。妹の夢露はこの日、山岡ら代表メンバーが19日から合宿中のニュージーランド・ワナカに出発した。童夢も三浦氏のもとで続けてきたトレーニングを打ち上げ。9月上旬に用具テストを兼ねた雪上練習に合流する。

父隆史氏の熱血指導で世界のトップに成長した2人だが、今年5月に童夢が独立して上京。7月に夢露も実家を離れて、出遅れが心配されていた。特に夢露は五輪代表に内定しながら、ボードなどの用具契約が進まず、同じ状況の兄も大阪の妹の精神状態を案じて電話やメールで励ましてきた。

それが周囲の尽力もあって、用具契約の話も進展した模様で、夢露は内定取り消しのピンチも脱出。明るさを取り戻し、2人とも代表合宿に合流できるようになった。

昨季のW杯総合女王夢露の身体能力、技術なら、パイプに乗れば一気に調子を上げるはずだ。

03年W杯カナダ・ウィスラー大会優勝、同年総合2位の童夢も復調した。上京後はプロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎氏が経営する三浦ドルフィンズ(東京・代々木)の施設で、手術した右ひざのリハビリ、強化トレーニングを続けてきた。元五輪代表の豪太氏も「遅刻する癖以外はよく努力した。

競技特性の下半身は予想以上に測定数値が上がった」と驚くほどの成長ぶり。両太ももは約3カ月で約5センチアップの55センチになった。「1カ月の家賃4万円のアパートで頑張ってる苦労を実らせたい」。

施設の使用料も三浦家の厚意で出世払いにしてもらった。精神面では、メンタルトレーナーで恋人の五十嵐美和さんにも支えられている。美人の彼女のバックアップも受け、トリノへ一直線。今は離れた父にも「五輪まで見守ってくれ」と言う。昨季W杯イタリア・バルドネッキア大会で果たした兄妹ダブル表彰台を、今度は五輪の舞台でかなえる。
(日刊スポーツ)