全日本スキー連盟は2日、スノーボード男子ハーフパイプの国母和宏(17)=北海道・登別大谷高=をトリノ五輪代表に内定したことを発表した。連盟によると、17歳6か月での五輪出場は、日本のスキー競技では史上最年少。出場だけでなく、最年少メダルの快挙も狙う。この日は都内でスキー競技シーズンイン前の会見が開かれ、五輪内定選手、有力選手がトリノへの意気込みを口にした。

次は最年少メダル狙う

トリノ五輪開幕まであと100日となったこの日、高2スノーボーダーにうれしいプレゼントが贈られた。内定が決まった国母は、「早く決めたかったので、よかった」と、長い髪の下のほおを緩ませた。

昨季W杯総合3位と日本の男子最高位を記録した伸び盛り。今季初参戦した10月21日のW杯(スイス・ザースフェー)で、いきなり優勝し、一気に代表の座をゲットした。来年2月の五輪の時は17歳6か月。17歳8か月で94年リレハンメル五輪に出場した女子モーグルの里谷多英を抜き、スキー競技の日本最年少での出場となる。「あと100日? 練習もしたいのでちょっと短いですね」早速、本番までの逆算に入った。

自分の実力を「まだ上には10人くらいはいるかな」と冷静に分析。横3回転を複数回取り入れた新しい技を練習し、五輪で勝負に出る。狙うは、日本の冬季五輪最年少メダルだ。

小さいころにスノーボードを教えてくれた自衛隊員の父・芳計さんは、パキスタンで震災復興支援中。異国で汗を流す父にも朗報が届けられる。「安心して練習してオリンピックに備えます」日本の内定選手は9人目。いよいよ本番ムードが高まってきた。

◆国母 和宏(こくぼ・かずひろ)1988年8月16日、北海道・札幌市生まれ、17歳。登別大谷高2年。4歳でスノーボードを始め、本格的に競技を始めたのは7歳のころから。昨季はW杯タンダダーレン(スウェーデン)で3位に入り、総合成績でも3位になった。ボードはバートンを使用。家族は両親と姉妹。162センチ、54キロ。

◇冬季五輪最年少代表 日本のスキー競技では、国母が最年少出場者となる。これまでの最年少記録は里谷の17歳8か月で、男子だけでは、02年ソルトレークシティー大会のスノーボードの中井孝治が当時17歳11か月の最年少だった。日本の競技全体の冬季五輪最年少は36年ガルミッシュ・パルテンキルヘン大会に出場した女子フィギュアスケートの稲田悦子で、小学6年生の12歳。日本の冬季五輪最年少メダリストは、98年長野五輪のショートトラック男子五百メートルで金メダルの西谷岳文で、当時19歳1か月だった。
(スポーツ報知)